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対談
■ 国際グラフ<人と企業>2003年5月号掲載
対談風景
握手
対談 代表取締役社長 中川 司 / ゲスト 旭道山(元小結、元衆議院議員)

独自の船舶監視・制御システムで世界トップシェアを誇る
旭道山 (株)KEIシステムさんではご創業以来、船舶関連機器の開発・製造に携わっておられるそうですね。
中 川 はい。昭和61年の創業になりますのでもう17年目を迎えます。
一般の方には馴染みが薄いかと思いますが、船舶には車の何倍ものパワーを持つエンジンを始め様々な機器が複雑に組み込まれております。 当社ではそれらを監視・制御するコンピュータシステムの開発・製造業務をメインに、他社からの依頼による共同研究、 開発及び商品化の技術コンサルタント業務などを行っております。
旭道山 ご創業のきっかけといいますと。
中 川 もともと私は配電盤などを扱う電機関係の会社で勤務しておりまして、 その関係でこのような船舶専門のシステムを知り、 自分の千でより良い製品を開発・製造していければと思ったのが始まりです。
旭道山 製品の流通はどのように。
中 川 エンドユーザーはもちろん船舶の乗組員さんですが、当社では開発・製造がメインとなっています ので直接取り引きをさせて頂くのは企業さんとなり、そこから造船所などに販売されるという形になっています。  当社で出荷する製品は基本的には自社ブランドですが、取引先企業さんのブランド名のものも製造しております。
旭道山 御社の商品をご紹介願えますか。
中 川 中川計測、監視、制御を並行処理できる『コンピュータデータ一口ガーシステム』と、 コンパクトで高速性を持つ制御システム『バルブコントロールシステム』を中心に船舶の運行に欠かせない部分を一括制御するシステムやソフトを開発・製造しております。  ご存じの通り船舶というのは車のように1人で運転するものではなく、複数の乗組員さんがそれぞれ持ち場を管理して昼夜運行を補助する必要がございます。  しかし監視・制御ソフトを使用して頂ければ少人数で船舶全体を管理でき、乗組員さんにきちんと休憩を取って頂くこともできるのです。  また『バルブコントロールシステム』を使用すれば船舶のバルブの開閉、調節弁の制御なども自動で行うことができますので、より合理的です。  このあたりは船舶の心臓部を司る複雑な部分だけに他社さんはなかなか手が出せないようで、現段階では当社製品が世界的にもトップシェアを誇っています。
旭道山 乗組員さんの命にかかわる非常に重要な部分ですから、世界水準の技術が求められるわけですね。  しかしひとつ気になるのは万が一船舶の調子が悪くなった場合ですが、そんな時の対処法はどのように考えておられるのでしょう。
中 川 当社ではトラブルが起きる前の段階で異常を報告するシステムを構築しております。  例えば圧力の異常が発見された場合でも異常に至るまでの傾向をとことん調べ上げ、「このままいくとトラブルが生じるかも知れない」という段階でお知らせしますので、 大きなトラブルを未然に回避することができます。
旭道山 なるほど。その他にソフト開発の際に気を付けておられる点は。
中 川 船舶内は湿気がとても多く振動も強いので、電機機器にとってはかなり悪い環境です。  しかも航行中にトラブルが起こった場合は乗組員がすべて対応しなければなりませんので、できる限り簡単に対処できるソフトをと心掛けて開発に当たっております。  例えばパソコンですと1度動かなくなると素人の方にはどこが悪いのかさえ分からなくなってしまうことが多いと思うのですが、 運航中にそのようなことがあっては困りますので、たとえトラブルが起きてしまってもどこが悪いのかを必ず特定できるようなシステムにしています。  また基本的には予備の装置も携行して頂き、問題が起これば新しい装置と自動的に入れ替わるようになっております。
旭道山 話題のGPS機能も取り入れていらっしゃるようですね。
中 川 ええ、技術の進歩のお陰で世界中の海上から運航中の船舶とコンタクトできるようになりました。  また電話回線を利用してどこからでも遠隔操作できるようになっております。
旭道山 どの程度の操作が可能なのですか。
中 川 電話回線を使って毎日のレポートを受け取れ、 何かあった場合にはそれまでのデータから問題を診断して対処方法などの情報を得ることができます。  また部品交換などのやや複雑なメンテナンスが必要な場合は日本から交換方法を指示し、乗組員さんに実践して頂くことが可能です。
旭道山 それなら簡単に安全が確保できますね。  昔は1度海に出ると戻るまで連絡は取れないというのが常識でしたから大きな進歩です。  では最後に(株)KEIシステムさんのこれからの展望をお聞かせ下さい。
中 川 船舶関連機器のニーズは日本だけでなくヨーロッパ、韓国、中国とどんどん広がりを見せておりますので、 今後も世界を視野に入れつつ船舶や乗組貞の方々の安全な航行をサポートする製品を提供していきたいと思います。  “KEI”マークの入った製品が世界中の船舶に搭載され、世界の標準機として認知される日を目指して今後も開発・製造に力を尽くしていきます。
旭道山 船舶業界の発展のためにもぜひともご健闘下さい。
集合写真
旭道山氏と共に

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